1日空衛設備CAD研究会第4回『オペレーター座談会』議事録日時:2000年4月28日(金)14:00~17:00場所:斎久工業(株)8階会議室主席者会社名氏名使用機種須賀工業(株)山崎由紀子Auto-CAD日立プラント建設(株)丸山三枝子(次回幹事)CADWe'll・U/KIT・トライモデラー・Auto-CAD〃斉藤和美〃竹村総合設備(株)劔持友絵CADWe’ll(株)朝日工業社渡邊佳代子CADEWA芝工業(株)戸部有希子CADWe'll・ARCADE・Auto-CAD東洋熱工業(株)石脇泰子CADWe'll高砂熱学工業(株)柿本由紀CADWe'll東芝空調(株)新山千恵U/KIT(フソウシステム)・CADWe'll・JWCAD斎久工業(株)佐久間理恵(司会・進行)ARCADE・CADWe'll・Auto-CAD〃大久保晶子〃《議題》1.前回迄の座談会の意見について2.貴社でのCADの仕事内容について3.スキルアップについて4.オペレーターの将来について1.前回迄の座談会の意見について前回迄でよくでた意見について、他の意見や考えていることなどありますか?①仕事をしていて良かったことは?・担当していた図面の現場が竣工し建物を見た時・現場へ出向した時皆さんあまり良かったと思うことはないみたいでしたがこれは大問題では?と思いました。あと竣工後の見学はあるようですが、工事中の見学はあまりないようです。②仕事をしていて、どんな時辞めたいと思いますか?・突然極端に忙しくなった時・人間関係で上手くいかない時・不調を感じる時個人で仕事の工程管理をしている方と、チーム編成で工程管理をしている方がいて、個人の方は色々と大変な方が多い様です。CADをしていて辞めたいと思っている方はほとんどいませんでした。これは現在の職種が自分に2合っているということだと思います。しかし仕事をしていて良かったと思うことが少ないというのはなぜでしょうか。③ストレスをためないためには・まわりとコミュニケーションを取るようにしている・1時間に1回は休憩するようにしている・強制的に休憩をとっている④体の不調を感じますか?・忙しいと特に感じる休憩についてVDT作業を実際に取り入れている会社は1社のみ、しかし社内でCADのみは1時間おきに10分間休憩しても良いというシステムを採用している会社もありました。仕事の状態にもよりますが自分の心がけしだいという所がほとんどでした。自分のペースで仕事をしてしまう傾向があり、まわりとコミュニケーションを取るように心がけたいものです。⑤結婚しても仕事は続けますか?・在宅勤務をしたいがオンとオフの区切りが難しくなると思う・家に仕事を持ち込みたくない・仕事を続けたい方が多い最近の傾向として既婚者の方が増えてきて寿退社でなく妊娠後退職される方が増えている様です。中には産休後復帰する方もいらっしゃるようです。既婚の方はやはりまわりの方の協力があって仕事を続けられると言っていました。在宅勤務についてはやってみたい方が多かったです。しかし仕事のオン、オフの区別が難しくなるのではないかという不安はある様です。2.貴社でのCADの仕事内容について主にどのような形態で作業をしていますか?貴社の形態についてどう思いますか?・下図ありの施工図作成・下図ありの設計図作成・設計図からの施工図おこし・施工図からの竣工図作成・現場社員への研修ほとんどの下図ありの図面作成が多かったです。今回は施工図担当の方が多く、直接現場に打ち合わせへ行ったり、作業工程をきちんと立てから業務を進めていく会社もありましたが、現場に合わせて進めていかざるおえないのが現状の様です。現場社員への研修も増えているようです。3.スキルアップについて1.CAD操作の知識はどのように修得しましたか?(例:CADソフト会社の講習(ダイテック、MOMetc)、上司(先輩)の指導マニュアル(独自で)etc)聞けませんでした。2.技術的知識はどのように修得していますか?・勉強会の開催・入社時の研修(期間は3日~3か月と様々)・先輩から仕事をしながら修得する・オペレーターではなく、技術職として同様に資格を取得している。ほとんどの会社が勉強会はありましたが、続かなかったり都合が合わなかったりでいつの間にかなくなってしまうケースが多いようです。現場社員にみっちり教えてもらったっという方もいました。現場社員は現場で知識を得られる場合が多いが、社内で仕事をしている私たちの知識修得は自分自身の仕事への意識の問題であるように思えます。33.資格取得(消防設備士、管工事施工管理技士etc)について、どう思いますか?・勤務年数により取得せざるおえない・試験前に勉強会を行う上記の議題と重なりますが、仕事をしていく上である程度の知識がなくては図面が書けないし、打ち合わせへも行けないし、後輩社員へ教えられないなど技術的知識の修得や資格取得について皆さん前向きでした。取得後の補助金や手当については各社様々でした。4.オペレーターの将来について近い将来どんな仕事をしていきたいですか?・オペレーターという意識でなく技術職という意識をもって仕事をしていきたい現場に行っている方で「現場で見て書くのと会社で書くのとは違う、会社で書いているのは絵でした。」と言った方がいました。オペレーターのままで良い人と技術員なみに仕事をしたい人、人それぞれ違いますが今回参加された方は皆さん技術的修得に前向きに取り組んでいると思いました。この会により少しでもオペレーター向上に繋がれば良いと思います。―感想―職場や経験年数が違うオペレーターが集まり、最初は、緊張気味に座談会が始まりましたが、終始和やかに座談会を開催でき、良かったと思います。他社の現状など、普段聞けない事が、聞けたので良い刺激になったと思います。しかし、前回に出た問題点など、重複している点が多く、なかなか改善するのは、難しいのが現状である様です。大多数の皆さんが、『オペレーターというよりは、技術職で仕事をしていきたい』と言う意見でした。しかし、現段階では、オペレーターとしての仕事をしている方が多かった様に思います。今回、勤務年数が長く、技術面でレベルの高い方が多く、大変勉強になりました。ある程度、勤務年数が長くなると、上司が求めるレベルが高くなり、積極的に資格取得に取り組んでいる方が多かったです。勉強会を実施している会社が多数でした。『結婚してからも仕事を続けるか』と言う問いに対して、結婚しても仕事を続けいる方が多く、子供ができたら退社する方が多い様です。結婚してからは、在宅勤務を希望する方が多い様ですが、『プライベートと仕事の区切りがつかない』、『個人的に向き、不向きがある』など問題点が多い様です。実際に在宅勤務をしている方は少なく、フレックス制で両立されている方がいました。将来像としては、それぞれ意見が違いますが、『オペレーターのままで良い』『オペレーターも技術職として、知識を生かしていきたい』と様々ですが、後者の方が多数でした。様々な意見が出ましたが、座談会をきっかけに少しでも改善されればと思います。