第十課履歴書の書き方一履歴書の役割現在、ほとんどの企業において志願者の人数を絞り込むために「書類選考」が行われる。書類選考では送られてくる「履歴書」「職務経歴書」「送付状」などの情報から次のステップである面談をするかどうかが決められる。これは、あなたがどのような優れた人間でも書類選考をパスしない限り次のステップには進めないと言うことである。二履歴書の基本履歴書の種類一般的に履歴書には大きく分けて「新卒用」「転職用」の2種類がある。「新卒用」には得意な学科や保護者などのスペースがあり、「転職用」には「自己PR」や「職歴や退職理由」を多く記入する。記入用具インクの色は黒で万年筆かボールペンで書く。文字文字は読みやすい大きさで均一にし、一字一句丁寧に書く。間違えの対処法修正ペン・テープなどの使用は厳禁!!間違えた場合は新しい用紙に書き直すこと!!基本は手書き最近ではパソコンの「Word」などで作成するものも多くなった。パソコンでの作成の場合には、「Word」などのスキルをアピールできるよい点があるが、担当の方の中には簡単に複製できる「Word」などでの作成を良くないと思う方もいるから、「履歴書」は手書きで作成して「職務経歴書」は「Word」で作成しするのが最良だと思われる。「履歴書」もパソコンで作成する方は日付と氏名だけは手書きで記入するのが礼儀である。ハンコは最初に押すウソはつかない「職歴・学歴詐称」は絶対ダメである。バレれば問答無用で不採用であるし、仮にそれで入社できてもいつバレるかビクビクしながら仕事をしなくてはいけない。三履歴書の書き方1、日付、日付は履歴書を作成した日付ではなく、提出する日付を記入する。郵送の場合は履歴書をポストに投函する日付、持参する場合は当日の日付を記入する。2、写真証明写真用の写真機か写真店で撮影したものを使用しなさい。写真は3ヶ月以内に撮影した物を使用しなさい。3、個人情報の書き方氏名漢字で「名字」と「名前」の間を少し空けて記入する。フリガナの欄では「フリガナ」の場合はカタカナで、「ふりがな」の場合はひらがなで記入する。生年月日基本は「大正,昭和,平成」などの元号で、数字は「1,2,3」などのアラビア数字で記入する。「2007年」などの西暦表記で記入してもかまわない。住所都道府県からマンションの部屋番号まで省略せずに記入する。できれば「1-2」のような簡略形ではなく、「1丁目2番地」などの正式な住所の記載方法が望ましい。連絡先基本は実家や親族の連絡先を記入する。同居の場合なら「同上」と記入する。電話番号自宅の電話番号か携帯電話の電話番号か、どちらか1つを記入する。学歴の中に「転校」「編入」がある場合も「○○へ編入」と記入する。学歴の中に「中途退学」の経験があればそれも「入学」「中途退学」と分けて記入する。「中途退学」の場合は良くない印象を与えてしまうので、その下に正当な理由を書くようにしたほうがいい。4、学歴、職歴の書き方まず、学歴の1行目には「学歴」と記入する。「年度・月」は「大正,昭和,平成」などの元号と「1,2,3」などのアラビア数字で記入する。学歴は「小学校卒業」「中学校卒業」「高校入学」「高校卒業」「大学入学」「大学卒業」の順番で記入する。学生の場合には「大学卒業見込み」と記入する。学校名は「○○県○○市立○○高等学校」と省略せずに記入する。「学部」「学科」「専攻」もすべて記入する。最後の学歴の下に、1行空けてから「職歴」と記入する。短い期間であっても入社した全ての会社を「入社」「退社」を1行づつ分けて記入する。「会社名」「部署名」「役職名」まですべて記入する。記入に「退社」がある場合は、どんな理由にしろ「一身上の都合により退職」と記入する。基本的にアルバイトは書かなくてもいいが、1年以上の長期の場合は記入しなさい。最後に1番右下に「以上」と書いて終わりである。罰は過去に犯罪歴がある方が記入する。そして、最後に1番右下に「以上」と書いて終わりである。5、賞罰の書き方賞罰があれば、最後の職歴の下に、1行空けて「賞罰」と記入する。賞罰がない場合は次の行に「なし」と記入し、賞を受賞した方は「第10回○×賞受賞」と記入する。賞と言っても何でも良いわけではなく、社会的に認められた賞に限る。今現在、取得を目指して勉強中しているものがあれば「宅地建物取引主任者取得に向け勉強中」などと記入しても良い。6、免許・資格の書き方基本的に取得している資格はすべて記入して良いが、業務に関係が無い趣味的な資格は「趣味・特技」の欄に記入する。資格の名称は正式名称で記入する。7、趣味・特技の書き方ここでアピールできるのは人柄・面白味・仕事以外への関心など様々である。基本的に自分の趣味を書き出せばよいが、単純に「読書」「音楽鑑賞」など単語を書くだけではなく、「どの作者」の「どの作品」を読んでそれについて「どう思ったか」などを詳しく書いてもよい。さらに、あなたが希望する業務に少しでも関係がある趣味・特技なら大きなアピールポイントになる。普通に考えれば分かるが、パチンコ・パチスロ・競馬などのギャンブル関係の趣味は記入を控えたほうがいい。8、自己PRの書き方履歴書の中で他の人と差が出せ、重要なポイントが自己PRと志望動機である。とは言っても、履歴書の限られたスペースで自己PRをするのはなかなか難しい。少ない文章で無駄なく必要な事だけをアピールするには、予め構成を決めるようにすると効果的である。四つの構成基準①一番のアピールポイント②①を証明する経験③②の経験を通じて得た教訓、利益④③で学んだことを企業に入ってからどう生かしていくか。自己PRを作る時の注意①社会人らしい言葉遣いで書く。②ネガティブな言い回しは避けて前向きな言葉を使う。③仕事での成功や業務内容などは数字や具体的な表現をつかうと効果的である。注意:この履歴書の自己PRは書類選考であっても後に面接へとつながるものであるから、ウソをついてしまうと後々質問された時などにさらにウソをつくことになるのでウソは絶対だめである。自己PRの文私は負けず嫌いです。ですから学校の勉強、クラブ活動、アルバイトだけでは周りとほとんど変わらないと思い、興味のあったコンピュータの勉強をはじめました。しかし当時クラブ活動がかなり忙しく毎朝6時前に起床し11時過ぎに帰宅するという日が続き、思うように勉強時間を取ることができませんでした。しかし、私は毎日必ず3時間は勉強しようと決意し、講義の合間、通学時間、そして足らない時は睡眠時間を1時間、2時間削ってでも毎日続けました。途中本当に辛くてやめてしまいたい時もありましたが、気力と根性で乗り越え当初目標としていた検定試験にも合格することができました。この経験からパソコンに関しては誰にも負けない力を身につけ、また積極的に挑戦していけば、自分の可能性はもっと広がっていくことを学びました。入社後は仕事もかなりしんどいとは思いますが自己啓発にも積極的に取り組み、さらに大きな人間になりたいと思います。9、希望の動機の書き方希望動機は、自己PRと並んで履歴書においてとても重要なポイントである。ここで伝えたい事は「どうしてもこの会社に入りたい!!」という気持ちである。そのためには、この業界の事や会社の事を詳しく知っておく必要がある。事前にネットや新聞、会社四季報などを使って下調べをしてから3つの質問の答えを用意しておくと簡単に文章が作れる。3つの質問の答え①なぜこの業種なのか?②なぜこの会社なのか?③入社後、何をしたいのか?希望動機を作る時の注意①求人企業の求めている人材を考慮して考えると良い。②キレイごとを並べるのではなく、自分流の熱い思いを伝える。希望動機の文例サービス系接客業への志望動機過去にファーストフード店でアルバイトをした経験があるのですが、お客様の笑顔を見ることで仕事への意欲がわき、もっと良い接客をしたいという向上心も生まれました。御社のサービスを利用したことがありますが、従業員の方の笑顔が素敵で、説明も丁寧でしたし、親切かつ迅速に対応していただき感動致しましたので、是非ここで接客スキルを学ばせていただきたいと思い希望致しました。アパレル系ショップ店員の志望動機販売経験はないのですが、ファッションには特に興味があり、雑誌やお店などで常に流行をチェックして、いかに上手に着こなすかを日々研究しております。御社のショップもよく利用させていただいており、デザインやカラーバリエーションなどが多く大変気に入っております。もっと多くの方に、御社の商品の良さや、アイテムの着まわし術などを知っていただきたく、販売という形でお力になりたいと考え希望いたしました。10、本人希望記入欄の書き方本人希望記入欄は基本的には職種・給与・勤務地などの希望を書く。空欄は絶対にダメなので、諸条件の希望を記入するよりは「自己PR」や「志望動機」の続き・補足を書く。諸条件について希望を記入する方は下を参考にしてください。希望職種企業の求人情報を見て希望の職種名を記入する。希望給与額基本は「御社規定に準ずる」と記入する。数字を記入する場合は妥当な金額を書く。希望勤務地基本は「御社規定に準ずる」と記入する。親の介護などの正当な理由がある場合は理由を追記する。希望勤務時間基本は「御社規定に準ずる」と記入する。