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ダニングの折衷フレームワーク氏名：ヨウヨウ学籍番号：CD1400121理論1977年に国際化様式と国際化プロセスを説明するために書かれた体系的な理論この論文で彼はある国の他国への経済関与の性質を分析することから始め、経済的関与の2つのタイプを検討している①関与の第１は国境の内部で経済活動が行われている、そのため国内資源を使用しているが、その財とサービスは外国市場向けに生産されているような経済活動である。②関与の第2は外国市場へ直接に供給するため、現地で財とサービスを生産することを目的として、複数の国に存在する資源を利用するような国内の経済主体の活動である第一のタイプの関与は伝統的な国際貿易論の分野に含まれるが、第二のタイプは国際生産と海外直接投資の分野に含まれる。ダニングの国際化へのアプローチは所有、立地、内部化の優位性から、なぜどこへいつ/いかにしての決定を分析しようとするものランニングのOLＩ優位①所有優位は特定の企業に固有のものである。それはライバル企業に対する競争優位を形成し、企業がどこででも投資機会の優位を得ることを可能とする。②立地優位は、外国投資家に対してその国を魅力的とするような国に固有の優位である。③内部化優位は企業が内部で生産することから生み出される利益の全てである。その利益は企業が外部市場とそれに関連する取引費用を回避することを可能とする。それは基本的に市場よりも企業内部で活動を行うことによる利益である。ダニングの所有優位の3タイプ1所有優位の第一のタイプはすべての企業が同じ地域で生産する他企業に対して得ることができる一般的な優位である。つまりそれは企業が多国籍や否やに関係ないと言うことである。この優位性は次のような状況に関係する利益を含む。①投入財あるいはまた市場への特別なアクセス②確立した市場ポジション③優れた技術的あるいはまた組織的に知識④規模⑤独占的ポジション2所有優位の第二のタイプは国内企業の1部門が新規企業に対して持つ優位である。これはより大きな既存の組織に属していることから生じる経済性と利益に関連しており、次のような利益を含む。①より安価な投入財へのアクセス②市場と地域の生産条件に関する知識③0もしくは低い限界費用で利用可能なイノベーションと技術へのアクセス（もしそれがすでに企業の他部門で開発されているならば）3所有優位の第3のタイプは企業の多国籍化から生じる。これは長い国際経営の経験を持つ企業は、国内レベルの経験しか持たない企業より良いポジションにあることを意味する。そのポジションから前者は異なる要素資産と市場状況の優位性を得ることができる立地特殊的優位とは地理的空間と政治的空間に関連するすべての優位性である。それは輸送とコミニケーションの質、法的インフラストラクチャーと商業的インフラストラクチャー、政府政策等、投入財の品質と価格などである。海外直接投資が生じる条件①海外直接投資に関わる企業は特定の市場に供給する過程で他国の企業より大きな所有優位を持たなければならない②企業は優位を持つ資源を例えばライセンス契約などを通じて外部市場で販売するよりもその使用を内部化することから利益を開なければならない。③海外直接投資が行われる国は所有と内部化から生まれる優位性と合わせて利用されるような特別な立地優位を提供しなければならない。2．ダニングの後年の発展主に4つの方向への発展が見られる①操作化彼は実際に後年の著作ではそのアプローチに関して理論という言葉を使わなくなっている。その代わりに体系的フレームワークやパラダイムなどの表現を使用している彼は操作化への鍵が、優位の3つのセットに結びついている変数の文脈化であると提起している。②オリジナルなフレームワークの動態化これはフレームワークの時間と変化を考慮することが必要となる。さらに動態化は外生的な変化と内生的な変化の関係の分析、その特徴が時間とともにどのように変化するのか分析を必要とする③国際性と国の発展パターン海外直接投資のパターンは国の発展階段によって影響を受ける。逆に国の発展パターンとスピードは一方でそれが引き寄せる対内直接投資に関係しており、他方では海外直接投資の量とパターンによって表される多国籍企業の強さに関係している。④合併買収や企業間提携など強化する新たな組織形態のフレームワークへの統合彼の結論は提携は取引費用を削減するための内部化もしくは市場を回避する代替的な方法だということである。それは企業組織の代替物というよりも、企業組織を補完する内部化の別の様式なのである。海外投資を区分①資源追求型②市場追求型③効率性追及型④資産追求型3．コメント国際活動研究に対するアプローチは非常に成功している。ダニングのアプローチの最大の長所は、いかに国際化の問題とその様式がすべて相互関連しているのかに注目している点である。このような包括的なフレームワークの展開はアプローチに高い代償をもたらしている。この対象はフレームワークの説明力と予測力の点にある。主な問題は3つの優位のＯＬＩから発生する要素と変数が非常に多く、補足が無限に続く事になってしまうという事実である。このフレームワークは理論ではなく、最悪の場合は分類学的なシステムでしかない。結論：このアプローチは叙述的で分類上の枠組みとして有益であるが、説明的な理論としては、それほど有効ではないということである。ダニングの所有優位―それは企業がますます多国籍的な力を獲得するにつれ、自己強化されるの分析は市場支配力に関係した分析と行動をもたらすことが期待された。所有優位の分析にも関わらず、そしてまた内部理論批判にもかかわらず、ダニングのフレームワークは国際様式の選択に際して、内部化と市場に対する企業組織の効率性に重きを置いている。強調点は構造的な市場の失敗よりもむしろ取引の失敗に置かれている。ダニングは構造的な市場の失敗を部分的に無視し、内部化優位を過度に強調するために、戦略的要因よりも、むしろ費用節約と効率性の観点から選択肢を検討している。この点は提携資本主義と言う彼の分析に明確に現れており、この問題に関する彼の考えの最大の弱点となっている。