免疫生物学シンポジウム1目次免疫生物学研究会の発足..…………………………………・岡田節人……1免疫生物学への序……・……・………………………………・野島徳吉……2昆虫にみられる免疫的防衛反応・…・・………………・・・……鮎沢啓夫……3イモリにおける移植免疫反応………………………………村川新十郎……8ニワトリにおけるGraftversusHost反応……………森富,星索……17フアプリシウス澱の隣造と機能…………………………….小林忠義……24フアプリシウス蕊の機能に関する一考察・…・…………・…山ロ願夫・・・…30胸腺と免疫..….……………………………・…・…・…………武谷健二……32生体内培養法爬よる免疫記憶の解析……浜lii利之,北jll正保,山村雄卒……38-抗体産生細胞のStabilily…..……………・………………森田敏照……49都1967.11.20.京免疫生物研究学会第1回免疫生物学研究会シンポジウムプログラムとき昭和42年11月20日(月)ところ京都大学薬学部記念館講堂開会の辞岡田節人(京大.即、耐物)1.免疫囎吻''1堂への序(20分)野島徳吉(東大.灰科学研)2昆虫にみられる免疫的防衛反応(:10分)鮎沢啓夫(九大・膿)aイモリにおける移iii反応(30分)村川新十郎(新潟大.列1.1'7)、:0010:ZOJO:30ZZ:Z5(12:00-13:00昼食)4.ニワトリにおけるGraftversurHost反応(GVHR)(30分)森富,星素(東北大・辰・解剖)aBursaFabriciusの鱗造と機能(30分)小林忠義(慶大・広・病Fw)指定附菰:山ロ康夫(日本大・座)J`?:0013:¥ら(14:45-15;15仲憩)6胸腺と免疫(30分)武谷健二(九大・灰・細微)7.生体内培養法による免疫記憶の解析(30分)浜岡利之,山村雄一(阪大・涙・第3内科)北川正保(阪大・陳・穂研)8.抗体illi生細胞のStal)ility森田敏照(京大・Jin・Jij物)閉会の辞植竹久雄(京大・ウ10「)Z〔;:r5J行:00Zn:千,7Z7:`90注意参会背(ま参会費(300円)をⅥ#「|受付にてオノ払い下さい。スライドはライカル16りみ,とします。ii((兜!)にスライド係(企賜内)にお渡し下さい.幻灯磯Iゴ2台てす。hj1髄終了後''1(fにスライド係から受取ってIくさい。免嵯'|{物Ajを研究会入会希望者は本年度会費1,000円を下記に込■『Ⅱl△.⑪”〃0nJ付して入会手続きをとって下さい。京都ilj左京区追分町jj《郁大'j::fWi'?:部動物1::敦窯内免疫/11物ツ::iiバツピ倉荷価iリリル)will公鱗にて入会受付も行なっております。--- ̄---゜運営委員会12月191-1('1)2F後4:3()-7:30)jりくウイルスイリトッピルi公,}比,十(jili111蚕1lL2llliilII節人>;(火・l1i1・動物TEL77-8111にx3300)会場案内図!疾哩因曼所庖空節1免疫生物学研究会の発足わが国lこおいて弛安の研究Iこ徒Ⅲ「され,あるい億それi二UU心をもつ人CD散瞳従来から少なくない。学会の震動からゑても.堅床医学のいくらかの部門や,病理学会.アレルギー学会,血液学会,徴生物学会.ウィルス学会などでt急,免疫にDII係ある扇究の発斐も数多くをみるところであった。しかし,I当っきりと「免疫現象」を請蝋とするような減一的なオルガナイゼーシヨンl主亭窪しておらず,この二と催免疫の研究Iこおけるお互いの交流,進腱の大き法欠陥とならていた二ともIIF災であろう。近年世界各霞における兇饗に関する学問の急速左(11展曜,わが国Iこおいても,このようなオルガナイゼーシニソの遠〒かな設立を要求する胆となったのも当然である。学IlRjの伸鰹のあるときI宝,いわゆる「1Wタト漢」に大きなDII心を呼びおニL,この二とが古メニ抜の発鵬を保証することにもなる。このことは近年の亀安学i二おいても例タトでI圭ない。免疫の研究催,氷らくのIII1,医鯉上の一技術であるか⑩ごとくに桑潅されてきた観力8ないでもなかった。しかし,近年の免疫乳禦に119心をもつものば,塵床,基礎医学者瑳もちろん、10年前室でI芸緯悲き衆生であったばずの生物学者たち一過医学,発生学,頴篭生物学など-や生化学者.あるいは物理化学活さえも含むのであり,これらを-体としてニそ.一周の発展が期祷されるというものである。免疫の学llfIの一つのiliiである免疫化学;二ついてば,先竿十でiこ研究会がわが園lこおいて、スターi、した。おくればせながら,もう一つの面である免疫生物学1こついての研究会を発足するのも磯クニ応じたものといえるであろう。免疫生物学という学IMI内容iこついての宮ソクリートなイデオロギーのごときば,むしろこの会の発展を堂って確立されるべきものであろう.しかし,今や免疫の現鐵巽,泄医とか発生とか感覚とかいった現象と並んで,生命のきわめて本践的な活動として理解すべきものと考えられていろ。各研究者が聾床塞学からであれ.あるい'当避匡学や発生学のような鞄生物学者としての立場からであれ,この失うな愈確から免疫のIMI題に関心を寄せられるとニらがあれ窟,研究会としての活動G、意騒lよ-闇増加することであろうsこの研究会緯,測雀のところ,あく童で「研究会」である。近い将来提おいて免疫化学の誘究会と楢にずさえて,より正式な学会組織へと高められる可鵬性を残しつつ.少しずつでも夢自の活動が行なえオ咄菖.と期待しているo率いにして研究会としての第一回のシソポジウムを束郁iこおいて,1967年12月i二lMIIUiし.予想以上の多数の御出肘をえたことI芸.主催者側としても非7HrなuFびであった。おくればせながら,ここに塊一回の研究会会誌として,当日のシソ猿ジウム記録をお送りするに当って,研究会の発足の趣旨を改めてOII陳すると共漣,今後の発鵬を期待するものである。閾囮節人Oi噸;大学・理学部・動物学教室.生物物理学臓證)望疫生物学研究会耶鰯局代表輔-1,1シンポジウム資崖賓2免疫生物学への序野鳥徳吉*(東大・医科研)免疫生物学研究会の1F務局長.岡田さんがふれてい宣すよう'二蝿疫生物学房究会健ニニに発足いk二L雲しボーe発足というからに瞳,自覚した行動をとるということですから.承デーら,蔚究会便1Kつだものの自覚とはなにかという点について,ひとことふれる二とにいたし倉十・RAGoop瞳,その論文のなかのひとつで,小リソペ細胞の9つの歎漂をあげていき十が,そのな力に,百日咳菌のdnmPi8ige熊ctにたいする細胞の怒受筐をあげてし宣す。二れ踵。もともとMoRs三というアメリカの研究渚が百日要菌らreie王、ごeワクチンについておこな-た研究で十・ところで,わが賎でl±、ちがった角度からこれをとりあげ,その活性宿子を百日嘆衡から分鑑精製している研究グループがあり倉十・国立子研一般侠定の方たちです。鐸紫シソ款ジニームや織菌学会腱出席されている方たちは御存鎚でしょうが.例えば,理学部系の方たちは.爵存鼬ないと思い倉す。この活進因子,つさりIyII1phocy[osispromoIing【ac【orが.小リンパ緬臆の砿逗など,莞鍾諸劃鱗解騨のための有効な手段になる二と栓申す吉でもありません。しかし,次のような例もあります゜allOgenicinl】ibi‐tion臆,免疫反応の先駆反応ともいわれる重要な反応として理解きれている二とに,家蝿の辿りですし,alloge・niciZ8hibi1ion・likeの反鱈が,いとも動物に近い極物綱龍であるノvb:イrospcγBErgss回のincompatibie反芯の強力に旦髄さ#した二とも御岻懲の方が多いと思いさすeとニらで.動物学の丘英通先生が発見された象JwDfusionI会,,職ある生物型験として有名ですが,このinco3ulpnIible反応が,やはり,aIIgoez1icinhibition-Iikeである二とが,班京教育大の動物学研究室の方たちiこよって指涜きれましだ・象ヤは,成分からいうと,繭物的竃動物綻鞄ですe二れらの二と峰.動物学会の方たちにば,よく知られている二とで十が,蟹学騨係り方たちi二腫鍾わっており宮せん。二の2つの例i患,zたちに淡のことを救え煮ず會今,綴の出た二・三の学会(色とど室らず,箆疫生物学梶かんするアルパイMま.いろいろの学会で報告,討議きれて一十⑥---‐=-------■-も一一一一..こ■--_-----・製溌f京大陰学?'ら式覇いる。それば,越当するそれぞれの学会で討澱される二と自体I会,ひじよ『こ愈遥があり.膳かの学会でばlきたせない役溌をしているeそれ催,そう思い宣す。ただ,これらのinformaKionが一ケ所1J【中して.翻皆,肘鍍されるの、,三士.よい二とと思い富す。というより,ぜひ,そうしたいと思い堂十・このinformationの211中というODI士。私たちが,この研究会をつくったひとつの理由であり宣す。しかし.これ幅とどまり倉せん。自梵した行動というから爬瞳.たんにcommunicauionをよくする,in宛rmationをlI1中するというだけでなく,もうすこし,目的を怯っきりしなければならないと思い宣す。股近の免疫諸型醗淀かんする研究は,おそらく,免疫liil理学的諸反応をふくめてもよいと思いますが,ひuようiニはっきり,動物の|間仲,系統発生のひとつの側醗を解鰹してゆく鍵を提供しておりきす。こういう鋤合に,人たちに,それぞれの研究方向Iこしたがって,多嫌な可能膣を考えると思い堂すが.分子過屡学,生物物理学との関連をふくめて.ゆたかた展望をひろげる可能性をもちつつありさす。それば,淡のようにいいかえることもできると思い主す。多榔准免疫生物学的諸反応桂,みかけのうえで,多撤な鯛理形式で艫られていても,より銃一的,より包括的な讃理形式に還元でぎる永二熟ができかかってきた,こういえ左いでし尖うか。それゆえ'二こそ,より密接なcommuzXicalion・infDzmationの典中も不可欠というわけです。灌允もが。この研究会をつくった樫本的理由ば,ここにあると思い堂す。それゆえ,この研究会瞳,発足の最初から,免疫学UM係のより大きな研究会左いし,学会への鏡台を巡命づけられている,あるいI主.糸十からにそのことを課しているといってよいと思い堂十e免疫化学扇究会との俵--行動l上にじ吉ろ予定ですし.その他の学会ないし研究会との演一・行動も考えており堂十s樫たち陰,この研究会が,わが国の免疫学緒分野の研究の発膜)二,概極的な役;lIIをiきたすことを期絆する次靴ですc3昆虫にみられる免疫的防衛反応夫(九大・鰹)飴択啓ろ以上そり物質的うらづけも存在するにずである。系綾発生の立場から重ず昆虫におげる亀疫反応の緒椙.二の反pfKの物ZIi1j艦塾とくi二液竺免疫に関係する高分f物箇の|生状を明らかIこする二とをわ証われ罐当脆O目潔としている。免疫よりみた昆虫の体制昆虫体液ばイゲ派管の妓動によって鮒環するが,背脈管I会州欣血轡であるため体漣の組織,器官はいわi基体波i'二没された状態'二あるご体液ば政敵の白血翠を含む血リンパ液よりなるウハ採血しても脊准動物にみられるような血減幾浬iよおきない.体液提はアルブミンおよびグ戸プリンが存窪し(第1図).1罰c成分は単娃されて物理化学的特性もしらべら姪ているが(たとえば小田.1956)llili乳動物のグロブリン椹相当する観龍をもつタンパクは見出されていない。異脊權動物)こおける免疫。I会METcH9UiKoFF(1躯l)合Zミジンーにおげる酵母麗子の捕食現象を承とめた二と『こ胚飴するs節足動物iこおける免疫Iま多足瓢を材粁としたKowALEYsxY(1895)の鯏告が収初のようである。その後