微生物遗伝资源探索収集调査报告书

整理文档很辛苦,赏杯茶钱您下走!

免费阅读已结束,点击下载阅读编辑剩下 ...

阅读已结束,您可以下载文档离线阅读编辑

资源描述

ISSN0915-2830平成15年度微生物遺伝資源探索収集調査報告書第17巻2005.1農業生物資源研究所とりまとめ独立行政法人農業生物資源研究所ジーンバンク微生物資源研究チーム佐藤豊三・永井利郎富岡啓介・竹内香純TEL029-838-7053微生物の探索収集プロフィールc新潟県で見られたダイズシストセンチュウによるダイズ被害根(相場)AmericanTypeCultureCollection(ATCC)(竹内・飯田)香川県で見られたキク立枯れ症状(伊藤・築尾)北海道で見られたスムーズブロムグラス上のDrehslerabromi(Died.)Shoem.による病斑(月星)まえがきわが国の農林水産業・食品産業のさらなる発展を図るためには、新品種の育成やバイオテクノロジー等先端技術の利活用が不可欠であり、それらを支える生物遺伝資源の確保および利用等の知的基盤の整備が益々重要であることが「科学技術基本計画」の中で示されている。また国際的にも、品種の均一化、熱帯林の減少等により、貴重な生物遺伝資源が急速に減失してしまう恐れがあり、それらの保全と利用が重大な関心事となっている。1993年の「生物多様性条約」発効後、生物遺伝資源を巡る国際的な潮流は、「人類共通の財産」から「原産国の主権的権利」を大きく認める考え方に変化し、我が国も本条約に従いつつ国際的協力関係を一層発展させながら、生物遺伝資源の収集と保全に努める必要が生じている。特に微生物遺伝資源については、OECD(経済協力開発機構)においてBRC(生物資源センター)構想が具体的に動き出している。そこではBRCの国際的な認証基準と認証制度の立案等が検討されていることを踏まえると、わが国においても農業生物遺伝資源の品質向上や効率的保存等に関連した、生物遺伝資源研究の一層の充実に取り組むことが重要である。その取り組みの一環として、2004年10月につくばで開催された「第10回世界微生物株保存会議(ICCC-10)」に合わせ、NIAS遺伝資源国際ワークショップを主催し、微生物遺伝資源について最新の研究情報の交換を行うと共に、ジーンバンクで品質評価や保存法等のトレーニングコースを開催した。1985年に開始した農林水産ジーンバンク事業は、2001年から独立行政法人農業生物資源研究所が中心となって事業の運営にあたることになった。植物、微生物、動物、DNAの農業生物遺伝資源について、全国の農業試験研究機関、種苗管理センター、家畜改良センター等の機能と立地条件を生かし、これらの機関との有機的、組織的連携協力の下に実施している。そして、国内のみならず国際的協力関係を基に海外の生物遺伝資源の探索導入および保存を行い、それらの特性を調査・評価してデータベース化し、生物遺伝資源およびその情報を国公立試験研究機関、民間、大学等に広く提供している。本報告書は、平成15年度事業の一環として実施された「北海道でのイネ科植物寄生性Bipolaris,Drechlera,Exserohilum属菌の収集」、「キク立枯れ性病害の病原菌の探索・収集」、「富山県および新潟県におけるダイズシストセンチュウの収集」および「アメリカ合衆国の微生物遺伝資源保存機関の視察」の結果をとりまとめたものである。本報告書を今後の生物遺伝資源を利用した試験研究、技術指導、事業の円滑な推進等に役立てていただければ幸いである。s平成17年1月独立行政法人農業生物資源研究所基盤研究推進官小畑太郎目次まえがき基盤研究推進官小畑太郎Ⅰ.国内探索収集報告1.北海道でのイネ科植物寄生性Bipolaris,Drechslera,Exserohilum属菌の収集···········1農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンター微生物分類研究室月星隆雄2.キク立枯れ性病害の病原菌の探索・収集············································7花き研究所生産利用部病害制御研究室伊藤陽子・築尾嘉章3.富山県および新潟県におけるダイズシストセンチュウの収集·························11中央農業総合研究センター虫害防除部線虫害研究室相場聡Ⅱ.海外遺伝資源研究機関調査報告1.アメリカ合衆国の微生物遺伝資源保存機関の視察····································16農業生物資源研究所ジーンバンク微生物資源研究チーム・遺伝資源管理課竹内香純・飯田元子Ⅲ.これまでの探索収集調査実績···················································23AnnualReportonExplorationandIntroductionofMicrobialGeneticResourcesVol.17(April2003–March2004)ContentsPrefaceTarOBATAoDirectorofGenomeandBiodiversityResearchaoodhkcⅠ.ReportsonExplorationinJapan1.CollectionofGraminicolousBipolaris,DrechsleraandExserohiluminHokkaido···········1TakTSUKIBOSHIMicrobialSystematicsLaboratory,NationalResourcesInventoryCenter,NationalInstituteforAgro-EnvironmentalSciences2.CollectionofthePathogenicFungiofChrysanthemuminKagawaPrefecture···············7YokITOanYosiaiCHIKUOLaboratoryofPlantPathology,DepartmentofProduction,NationalInstituteofFloriculturalScience3.CollectionofSoybeanCystNematode(HeteroderaglyinesIchinohe)inToyamaandNiigataPrefectures,Japan·····················································································11SatoshiAIBANematologyLaboratory,DepartmentofEntomologyandNematology,NationalAgriculturalResearchCenterⅡ.InspectionReportsofForeignFacilitiesofMicroorganismGeneticResources1.InspectionofManagementFacilitiesofMicroorganismGeneticResourcesintheUSA·····················································································································16KasumiTAKEUCHIandMotokoIIDAMicroorganismGeneticResourcesLaboratoryandGeneticResourcesManagementSection,Genebank,NationalInstituteofAgrobiologicalSciencesⅢ.PastRecords········································································································23Ⅰ.国内探索収集報告Ⅰ.ReportsonExplorationinJapan〔微探収報17:1–6,2005〕北海道でのイネ科植物寄生性Bipolaris,Drechslera,Exserohilum属菌の収集農業環境技術研究所農業環境インベントリーセンター微生物分類研究室月星隆雄CollectionofGraminicolousBipolaris,DrechsleraandExserohiluminHokkaidoTakaoTSUKIBOSHIMicrobialSystematicsLaboratory,NationalResourcesInventoryCenter,NationalInstituteforAgro-EnvironmentalSciencesKannondai3-1-3,Tsukuba,Ibaraki305-8604,Japan1.目的イネ科植物には多種のBiplais,DrechsleraおよびExserohilum属菌が寄生することが知られ,これらは葉や葉鞘に斑点,葉枯などの病徴を引き起こす。このことからイネ科作物の重要病害として研究されてきたが,最近はイネ科雑草を枯らすことから,イヌビエ葉枯病菌(E.monoceras)などが微生物除草剤,生物防除剤として研究・利用されているorc2,5)。Bipolaris[=有性世代:Cochliobolus],Drehslera[=Pyrenophora]およびExserohilum[=Setosphaeria]の3属菌は子のう菌門,小房子のう菌綱,プレオスポラ科に属する。いずれもかつてのHelminthosporium属を細分した属で,イネ科植物を中心に寄生・生息するなど類縁性が高い。また,Drechslera属菌は冷涼地に分布するC3型イネ科植物を中心に,BipolarisおよびExserohilum属菌は温暖地に分布するC4型イネ科植物を中心に寄生することが知られる1)。イネ科作物に寄生するこれらの菌については精力的に研究が進められ,著者も沖縄県で同属菌を採集したが4),北海道など日本の冷涼地域での採集研究は不十分である。冷涼地域のイネ科植物での上記3属菌の生息状況を明らかにすることは,防除に役立つ生態的な情報を得ると共に,イネ科野草の生物防除剤としての生物資源を得る上で重要である。そこで,イネ科牧草および野草を中心に寄生するBipolaris,DrechsleraおよびExserohilum属菌を探索して,イネ科植物の病害防除およびイネ科雑草の生物防除に資する遺伝資源として収集することを目的とし,3属菌の調査収集がまだ十分に行われていない北海道下でのサンプル収集を行った。-1-2.探索概要Bipolaris,DrechsleraおよびExserohilum属菌の罹病サンプルは,北海道内で8月25日から29日の5日間にわたって採集した(表1)。釧路市周辺では釧路湿原を中心に2カ所で,網走市では2カ所で,訓子府町では道立北見農試を中心に3カ所で収集を行い,さらに上川町および札幌市でも採集した(図1)。収集したサンプルは農業環境技術研究所に持ち帰り,葉身の病斑部分を切り取り,これをBLB光間欠照射下の湿室に3日間保ち,形成された分生胞子をV-8ジュース培地に移植して培養し,単胞子分離株を得ると同時に,分生子柄および分生胞子の光学顕微鏡下での形態観察を行った。分離株は変異を避けるために,既報の方法に従い乾燥シリカゲル粒上で保存した3)。種が確定した菌株については,MAFF微生物ジーンバンクに登録した。一部の菌株については全ゲノムを抽出後,プライマーITS1およびITS4によりrDNAITS領域を増幅した。これを精製後,ダイプライマー法により塩基配列を決定し,Web上で登録されているBipolaris,DrechsleraおよびExserohilum属菌データとの

1 / 36
下载文档,编辑使用

©2015-2020 m.777doc.com 三七文档.

备案号:鲁ICP备2024069028号-1 客服联系 QQ:2149211541

×
保存成功