三江学院毕业设计(论文)报告题目日本人的自然观日语系日语专业学号B02111004学生姓名王玺指导老师赤崎郁义起讫日期2006年3月—2006年4月设计地点三江学院概要日本は狭い島国であり、自然に恵まれ、温和な自然条件を持っている。その自然は日本人の生活様式やものの考え方に、多くの影響を与えてきた。衣食住の方面だけでなく、文化や哲学、思想、宗教の方面も自然と切っても切れないものだ。詳しく言えば、衣服の材料とか日本料理の調理法とか日本式の家屋の特色などは自然と関係している現われである。日本は自然に恵まれているので、日本人は自然に対して親和的だ。日本文化の特徴の中には、自然に親和的で情緒的、また淡白、簡素、素朴で、繊細な傾向が見られ、余情、空白を大事にし、アンシンメトリーや不完全の美といった人工的装飾ではなく自然と調和されたものを好む傾向がみられる。自然の移り変わりへの細かい観察が行われ、自然への鋭敏な感覚を育み、それを基に、さまざまな芸術や生活習慣が生まれている。「もののあはれ」や「幽玄」や「さび」「わび」などは日本人の美意識に関する言葉である。水墨画とか、茶の湯と生け花、また日本舞踊とは和敬静寂、閑寂枯淡の情趣をもとにした芸術である。自然と自分を一体化し、自然の心をわが心として生きる感情が、日本人の哲学、思想、宗教などすべての精神活動の根本に流れている。その中で、古代人の信仰とか集団意識とか和の精神は全部、日本人の自然に順応した観念である。この論文によって、日本人と自然との調和的な関係を示す良い例を挙げ、人類と自然の関係の危機に警告するつもりだ。地球上の人類が自然と一体になることを願う。キー·ワード:季節感美意識一体化集団「和」概要(中文)日本是狭小的岛国,受自然的恩惠,具有温和的自然条件。自然对日本人的生活方式和思考方法产生了很多影响。不仅仅是衣食住的方面,文化、哲学、思想、宗教方面也与自然密切相连。详细地说来,衣服的材料、日本料理的制作方法、日本式的房屋之特色等等都体现了与自然相关。由于日本受惠于大自然,日本人对自然很亲和。在文化的特征中,可见其对自然的亲近、情绪化、淡泊、简朴、纤细的倾向,注重余韵和空白,不喜欢不对称不完全的美这样的人工装饰,而喜欢与自然相协调的东西。对自然的变化进行细微观察,培养了对自然的敏锐感觉,以次为基础,产生了各种艺术和生活习惯。「もののあはれ」「幽玄」「さび」「わび」等是与日本人的美意识相关的词汇。水墨画、茶道、花道和日本舞蹈是以和敬静寂、闲寂枯淡为基础的艺术。自然与自身一体化,把自然的心当作自己的心而产生的感情是日本人的哲学、思想、宗教等所有的精神活动的根本所在。其中,古代人的信仰,集团意识和和的精神都是日本人顺应自然的观念。这篇论文,列举出日本人和自然和谐的好例子,欲提醒人类与自然关系的危机。但愿地球上的人类与自然融为一体。关键词:季节感;美意识;一体化;集团;<和>日本人の自然観序論ひとつの言語を勉強しているうちに、その言語自身から、その民族の特徴がすこしずつ分かってくる。日本語を勉強することによって、日本人の特徴も見えてくる。昔の日本人も自然に対する関係は現代よりもいっそう親密なものがあった。日本人は自然が大好きで、心から自然に親しみを持っていた。自然に恵まれた日本の人々は自然を大切にし、感謝の気持ちを忘れないで、自然との調和を求めていた。自然は日本人の生活などのいろいろな面に恵みを与えていた。これは人類と自然との関係の良い例である。経済が急速に発展している今日は、人間が目の前の利益だけを見て、自然を破壊することが多くなってくる。破壊し続ければ、自然はいつか人類に懲罰を与えるに違いない。自業自得の結果を避けるために、今から注意しなければならない。この論文を通して、人類と自然の関係の危機に警告するつもりだ。『日本人の自然観』という論文から、日本人と自然との関係をはっきり知ることができる。これから、詳しく紹介させていただきたいと思う。本論日本の自然条件を見てみると、日本列島はユーラシア大陸の東の端に位置する島国である。山が多く、地形も大変複雑である。植生についてみると、旺盛な生産性と空間的分布にみられる多様性が著しい特徴である。気候は全体的にみて、割合温和であり、雨量が多く、湿気も多い。日本の川は短く、流れは急であり、水量は豊富で、水はきれいである。特に強調すべきことは、日本列島は起伏が激しく、地形や気候の面でも変化に富み、自然に恵まれ、列島全体は緑の樹木に覆われており、特に厳しい自然条件はあまりみられないことだ。つまり全体的に言って、日本の自然的条件はわりに温和である。このような自然条件のもとに生活してきた民族と厳しい自然条件のもとに生活している民族とでは大きな相違がみられるのである。日本列島の自然は日本人の生活様式やものの考え方に、どのような影響を与えてきたであろうか。1.衣、食、住の方面日本列島が、熱帯と寒冷地域との中間にあって湿潤であり、植物の繁茂に極めて適していることを指摘しなければならない。日光は強すぎず弱すぎず、しかも年間を通して適度の降雨があり、地球上で最も植物の豊かな地域の一つである。だから、日本人の生活は、昔からすべてにわたって植物への依存度が高かった。家屋は木材を使って建てられている。衣料では、麻や木綿のような植物繊維が甚だ重要な材料となっている。食生活についても同様である。農耕が日本人の暮らしの中心になったことも、その結果として当然であった。衣服のことを思い浮かべてみよう。衣服の材料のことはさきにも触れたが、ここではそれよりも、衣服に描かれている模様に注目したいと思う。成人式や結婚パーティーなどに着用する晴れ着の場合が一番はっきりしているが、女性の和服に描かれている模様には、植物を図案化したものが圧倒的に多い。また、衣服以外にも、ふろしきなどに、植物の模様がいろいろ使われている。日ごろ何気なく見過ごしているこのような習慣を分析してみると、日本人は、年じゅう自分の身の回りに自然というものを置いて、それを楽しんでいることがわかる。こんな習慣がごく自然に受け入れられているのは、日本人の心の中に、自然は人間を祝福してくれるものである、という気持ちが、無意識の前提としてあるからではなろうか。だいたい人間は、本能的に、不愉快なものを身にまとおうとは思わないはずである。水と植物、この二つは、人間の生命を支えるために欠くことのできない資源である。これが豊かにあることは、日本列島が、人間の暮らしにとって、まことに恵まれた土地であることを示している。また、日本料理といえば、主に日本文化の自然親和性の特徴が現れており、濃厚な人工的な味付けよりも季節に合ったもの(旬の物)、自然の味、鮮度、歯ざわり、色合い、形などがおもんじられている。日本料理の調理法は、四季折々の材料を使い、その自然の風味を充分生かした味付けをしている。さらに皿や茶碗など器の形、色や料理の盛り付けなどの美しさも、ともに工夫する。住居について考えてみよう。日本の家屋の特色として、戸外と屋内の区別が極めてあいまいであることが挙げられる。これは、日本の家屋は、壁もむろんあるけれども、唐紙や障子を開け放してしまえば、家の内と外とのしきりはほとんどなくなってしまう。それに加えて、障子を閉めきった場合にも、自然の風物を家の内部にまで持ちこもうとする傾向がある。例えば、古い家や寺院のふすま絵などを見ると、そこには、自然の風物がいかにたくさん描かれていることか。せいぜい油絵の額が飾ってある程度の洋間の壁とは大違いで、日本人は、家の中にいても、自分たちの周囲に絶えず自然を置きたがっているわけである。日本式の木造家屋に住んだら、風が家の中を吹き抜け、自然との一体感が同じく感じられるかもしれない。これらのことも、日本人が、自然を親しいものと考え、常にその恩恵に触れていたいと念願していることの表れではないだろうか。2.日本文化の方面日本民族は一般的に自然に恵まれているので、自然には親和的で、その文化にもそれが現れている。全体的に言っても,日本の文化は自然と対抗し、自然を征服するというものではなく、自然を愛し、自然と調和し、自然の成り行きに任せるという傾向がみられる。日本文化の特徴の中には、自然に親和的で情緒的、また淡白、簡素、素朴で、繊細な傾向が見られ、余情、空白を大事にし、アンシンメトリーや不完全の美といった人工的装飾ではなく自然と調和されたものを好む傾向がみられる。日本人は孤独や寂寥を恐れることなく、それを美として享受することのできる能力と自然との対話による自己浄化の能力を伝統芸能である茶の湯や生け花や短歌や俳句などによって賦与されている。季節感と美意識季節感というのは五感で感じるのだ。西洋の美感はもっぱら視覚と聴覚に立ち、日本の美感はそのほか嗅、味、触覚によるところが多い。従来の日本文化はその通りだ。季節感と言うのは、日本の稲作文化に大きく関係している。とくに日本は稲作の北限で、季節に厳しく支配されていて、仕事が三日遅れても大変なことになる。ところが季節はその年によって変動があり、その変動を風とか虫の声、花の咲き方で先取りしながら適切に手をうたなければならない。そういう自然との共感の中で生活していくという論理づけられない世界だった。春夏秋冬の四季の微妙な変化が、農耕社会においては種まき、生育、収穫の兆候ともなるところから、自然の移ろいの細かい観察が行われ、それは「松風の音を聞き、虫の音をめでる」といった自然への鋭敏な感覚を育み、それを基に、さまざまな芸術や生活習慣が生まれている。西洋絵画では17世紀に初めて独立した主題となった風景画も、日本では山水画と呼ばれて鎌倉時代以来、常に主要なテーマであった。文学においても、自然はいつも重要なテーマであり、特に和歌や俳句が、花鳥風月を歌い、俳句に季語を詠み込むのも、その小世界に自然を取り入れようとする姿勢の表れである。日本人の美意識に関する言葉の注釈『もののあはれ』:平安時代の文化及びそれを生んだ貴族生活の中心をなす理念。江戸時代の国学者本居宣長が指摘したもので、「見るもの、聞くもの。ふるることに心の感じて出る嘆息の声」である。つまり「もの」すなわち対象客観と「あはれ」すなわち感情主観の一致するところに生ずる調和的情趣の世界。優美、繊細、沈静、観照の理念。『幽玄』:奥深く容易にはかり知ることのできないこと。日本文学論、歌論の理念の一つ。優艶を基調として、言外に深い情趣、余情があること。『さび』:芭蕉風俳諧の根本理念で、閑寂味の洗練されて純芸術化されたもの。句に備わる閑寂な情調。『わび』:茶道や芭蕉風俳諧の理念。物質的な享楽を捨て、簡潔静寂のうちに精神の清純さを求める境地。落ち着いた寂しい感じ。閑寂な風趣。水墨画は中国から伝わったものであるが、長い年代を経て、日本的に改造され、「わび」の美的精神が現れるようになり、水墨画の精神、幽玄、閑寂枯淡を重んずる禅宗の境致に合った絵画芸術として日本に定着している。日本には、茶の湯(茶道)、生け花(花道)、日本舞踊といった和敬静寂、閑寂枯淡の情趣をもとにした芸術がある。日本人の自然観は仏教の無常感によって増幅されたものだが、特に禅宗の思想と結びついてからは、幽玄、わび、さびの世界を生み出し、茶道や庭園、華道などにおいて、人工の極致として、ありのままの飾らない自然を再現するようになった。このような考え方は、芸術ばかりでなく武道でも行われ、後にスポーツ化した剣道、柔道、空手道などでも、その技量の奥義は自然体、つまり、自然と一体となって、あるのままの力を発揮することであるとしている。3、哲学、思想、宗教の方面定着的な農耕社会である日本では、先祖代々がその自然とともに生き、やがて自然に帰っていき、自分自身もまたその道をたどる。それゆえ自然と自分を一体化し、自然の心をわが心として生きる感情が、日本人の哲学、思想、宗教などすべての精神活動の根本に流れている。この