桜サクラ写真しゃしん概要がいよう桜は、バラ科の植物で、その多くは北半球(きたはんきゅう)の温帯地域に分布(ぶんぷ)しています。日本で見られる桜は大きく分類して10種類ですが、これらの基本種が交配することでさらに多くの栽培種(さいばいしゅう)が生まれ、その数は300種以上にもなります。そして、日本では、桜といえば、ヤマザクラ(山桜)やソメイヨシノ(染井吉野)が有名で、特にソメイヨシノは日本の桜の8割以上を占めていると言われていますが、このソメイヨシノも交配種です。概要2桜前線さくらぜんせん桜前線•桜前線(さくらぜんせん)は、日本各地の桜(主にソメイヨシノ)の開花予想日(かいかよそうび)を結んだ線のことである。【DIRECTORY】•「桜前線」はマスコミによる造語であり、気象庁(きしょうちょう)の公式用語ではない(1967年(昭和42年)頃から用いられている)。気象庁の資料では、さくらの開花予想の等期日線図(とうきびせんず)といっていた。桜前線•気象庁は、民間事業者による開花予想が行われるようになったため「気象の応用情報の業務は民間事業者に任せる」との理由で2010年(平成22年)より開花予想の発表をとりやめた。•これにより、現在開花予想発表は民間の5業者(ウェザーニューズ、ウェザーマップ、日本気象協会、ライフビジネスウェザー、日本気象株式会社)が提供を行っている。桜前線•樹木(じゅもく)全体から見た開花具合によって咲き始め、三分咲き、五分咲き、七分咲き、満開、散り始めなどと刻一刻(こくいっこく)と報道される。このように木々の様子を逐一(ちくいち)報道することは、世界から見ても珍しい例である。日本の桜にほんのさくら日本の桜日本で見られるサクラは、300種類以上がありますが、今日は主な10種に分類されて、説明します。日本の桜山桜ヤマザクラ•今はソメイヨシノの桜ばかりが目に付きますが、江戸時代以前、桜といえばヤマザクラを指していました。•主に本州中部以南(いなん)に自生しており、别名シロヤマザクラとも呼ばれます。•赤みがかった葉と淡白赤色(たんぱくあかいろ)の花のコンビネーションが素晴らしく、一つ一つの花は素朴(そぼく)ですが、群集(ぐんしゅう)の豪華さには目を見張ります。奈良県の吉野山は昔からヤマザクラの名所として有名で山裾(やますそ)から頂上へ向って開花していく様には圧巻(あっかん)。死ぬまでに訪れたい日本の絶景20選定日本の桜大山桜オオヤマザクラ•中部地方以北(いほく)の本州、北海道に分布(ぶんぷ)し、葉や花などの各部分は全体にヤマザクラより大柄です。そして、ヤマザクラより濃い(こい)赤色の花をつけるのでベニヤマザクラ(紅山桜)といわれます。開花は5月上旬ころです。日本の桜大島桜オオシマザクラ•透(す)き通(とお)るような白色(はくしょく)のやや大きい花が特徴です。この桜とヤマザクラを交配させてできたものを総称して「里桜サトザクラ」といい数多くの種類があります。••またこの桜と「江戸彼岸桜エドヒガンザクラ」を交配してできたものが有名な「染井吉野ソメイヨシノ」なのです。日本の桜※染井吉野ソメイヨシノ•ソメイヨシノは江戸時代に完成した大島桜(オオシマザクラ)と江戸彼岸(エドヒガンザクラ)の雑種で、今では日本の桜と言ってよいほどの代表的な桜です。•他の種と比べ成長が早く、満開の時の散り際が見事で、また葉よりも花が先に咲くので見栄(みば)えが良いということから全国に広がりました。日本の桜の8割以上を占めていると言われています。•そして、中国の上海、青島、武汉、無錫などの都市で、染井吉野も多くあります。日本の桜霞桜カスミザクラ•北海道から九州にかけての山地に自生し、花は遠くを霞ませるほど、美しいということからこの名が付きました。有名な奈良の八重桜(やえざくら)は、カスミザクラの八重咲き品種(ひんしゅ)で、花弁(かべん)がいくつにも重なった溢(あふ)れんばかりの小花は実に美しいとの定評があります。日本の桜江戸彼岸エドヒガン•本州、四国、九州の山地に自生し、お彼岸の頃に開花することからこの名が付けられました。壺(つぼ)形で下向きに咲くももいろ小花は素朴(そぼく)ながら春を告(つ)げる花として有名です。花よりも後で葉が出るのが特徴で、この桜とオオシマザクラを交配させた桜が「染井吉野」です。丈夫で開花後に葉がでるエドヒガンザクラの特性と、見ごたえのある花を咲かせるオオシマザクラの特性の両方を受け継いだ桜がソメイヨシノなのです。梅岩寺の江户彼岸桜日本の桜豆桜マメザクラ•富士山、箱根山に多いのでフジザクラ(富士桜)またはハコネザクラ(箱根桜)ともいわれ、名のごとく小さい小花をつける非常に可愛らしいミニザクラです。•この桜とヤマザクラを交配させてできた「冬桜」は冬、春と2回咲く珍しい桜です。深山桜ミヤマザクラ•北海道から九州にかけての深山に生え、細い枝に清楚(せいそ)な白い小花を咲かせる桜。•他の桜に比べて開花期が遅く、5~6月に関東地方の北部や中部地方の山地に咲きます。ヤマザクラなど野生の桜のほとんどが、葉が開(あ)く前かあるいは同時に花が咲くのに対して、ミヤマザクラは葉が完全に開いてから花が咲きます。日本の桜丁子桜チョウジザクラ•名のごとく花形(はながた)をスパイス(螺旋形的)の丁字に見立てたことから付いた名前です。本州と九州の一部の山地に生える桜で、低木(ていぼく)で木高(きだか)が伸びないのが特徴なので家庭でも扱いやすい桜です。紫色(むらさきいろ)で中心が白い可憐(かれん)な小花がたくさん咲きます。日本の桜高嶺桜タカネザクラ•別名、ミネザクラとも言います。名の通りサクラの中で最も高い場所に生きる種のひとつです。赤褐色(せきかっしょく)の葉が開くと同時に白色や淡紅色(たんこうしょく)の花を下向きに咲かせます。花柄が無毛(むもう)であるのが特徴ですが、高山での過酷(かこく)な環境のため高さが低く樹形も屈折(くせつ)したものが多いようです。日本の桜寒緋桜カンヒザクラ•寒緋桜の「緋」は濃紅(こいくれない)を表す通り、濃紅の小花が下向きに垂(た)れて咲きます。•関東地方以西の暖地(だんち)に分布し、沖縄(おきなわ)では早ければ1月下旬(げじゅん)に開花します。•桜の開花はこの寒緋桜からスタートします。豆知識まめちしき「芝居での“サクラ”」芝居で、役者に声を掛けるよう頼まれた無料の見物人や客のふりをして他の客の購買心をそそる者を「サクラ」と言います。「賑わしておいてパッといなくなるところが桜が散る様に重なる」というのが語源として有力ですが、他にも、桜は無料で見ることができるため、芝居を無料で見物する人を「サクラ」と呼ぶようになった。豆知識2豆知識2三春滝桜(みはるたきざくら)福島県に所在する。ベニシダレザクラ(紅枝垂桜)である。樹齢1000年以上石戸蒲ザクラ(いしとかばざくら)埼玉県北本市(さいたまけんきたもとし)に所在する。カバザクラ(蒲桜)である。樹齢(じゅれい)800年以上狩宿の下馬ザクラ(かりやどのげばザクラ)は、静岡県にある日本最古級のヤマザクラです。樹齢(じゅれい)800年以上豆知識2淡墨桜(うすずみざくら)岐阜県(ぎふけん)の淡墨公園にあるのエドヒガンザクラです。樹齢1500年以上神代桜(じんだいざくら)山梨県(やまなしけん)に所在する。エドヒガンザクラである樹齢1800~2000年桜についてのことわざ桜についてのことわざ梅と桜[竞相媲美]:美しい物またはよい物の並んでいる三日見ぬ間の桜[世事无常]:(桜の花がすぐに散ることから)世の中の転変(てんぺん)常(つね)ない桜は花に顕(あらわ)る「崭露头角」:花の咲かぬうちはなんの木とも知れなかったのが、花が咲いたので、桜であったことが知れることから、それまでは他の人と変わらずにあった者が、ある機会に、持って生まれた才能を世にあらわすことのたとえ。桜についてのことわざ三月の桜さめ:桜の花の色がさめやすいというので、三月に嫁入り・嫁迎えを避ける風があるのをいう。桜を折りたるよう:美しく飾ることをいう。お庭の桜で見たばかり:見ただけで何もしない、などという時のしゃれ。梅と桜を両手に持つ:良い物を、左右の手に持つ、ということで、よいことの上に、よいことがあること。どうもありがとうございました!