若いときは/どの国の文学だろうと/同じ人間の書くものに/理解できぬことがあるかと、やみくもに読んだものだったが、こんなふうに彼我の感覚の違う点に/むしろ関心が移ったのは、わたしも年をとり、違う風土に適応しにくくなってきた/しるしかもしれなかった。だいたいが/わたしは、インドでもメキシコでも、どこへ行っても/その国の食いもの、気候、習慣に/すぐなじんで/しまうほうだったのだが。年轻时,觉得不管哪国的文学都是人写的作品,有什么不能理解的呢,因而胡读乱读一通,而现在将注意力转移至他们与我们的感觉差异上面,或许是我上了年纪,渐渐难以适应不同风土的标志吧。不过总的来说,我算是一个无论走到哪里,印度也好,墨西哥也好,都能立刻适应那个国家的食物、气候和习惯的人。やみくも不顾一切地,胡乱地,没头没脑地形容動詞で、“むやみに”“やたらに”“分別なく”の意を表す。俗語的な言い方である。•そんなことをやみくもに言い出されては困る。没头没脑的说出那种事情让我怎么办?!•村の人々は30年後に“土”がどうなるかも考えずに、やみくもに化学肥料を万能と信じて使っている。村里人不顾一切的相信化肥,使用化肥,根本不考虑30年后“土壤”会变的怎样。•金の扱い方についてだけは、やみくもに彼女についてゆくわけにはいかない。というのは金持ちの娘である彼女はもう自由気ままに金を使うことになれているから。只是有关钱的用法不能什么都听她的,她是有钱人家的孩子,已经习惯随便花钱了。•私は子供の頃から本が好きだった。とりわけ中学に入ってからやみくもに読み始め、好きな本に出会うと徹夜してまで読んでしまったものだった。记得我从小就爱看书,特别是进入初中后更是什么书都看。碰到喜欢的书,甚至会通宵达旦的把它看完。若いときはどの国の文学だろうと同じ人間の書くものに理解できぬことがあるかと、やみくもに読んだものだったが、むしろこんなふうに彼我の感覚の違う点に関心が移ったのは、わたしも年をとり、違う風土に適応しにくくなってきたしるしかもしれなかった。