第三課贈答1.贈答のマナー2.専門用語3.関連表現4.豆知識贈答のマナー■贈物をする時期日本では大切な贈り物の時期というと、お中元とお歳暮です。お中元もお歳暮ももともと神や仏に供える宗教行事でしたが、現在では世話になっている人に感謝の印として贈り物をするという習慣になっています。贈答のマナー贈物する範囲個人の間はもとより、会社の間でも盛んに贈り物のやりとりが行われるようになりました。ですから、毎年7月のお中元の時期と12月のお歳暮の時期になると、日本全国で贈答品に追われると言っても過言ではありません。贈答のマナー贈物の注意点贈り物をするとき、持参する場合があれば、デパートなどから贈る場合があります。しかし、表書きには贈答の主旨──お中元またはお歳暮をはっきり書かなければなりません。そして、水引、および熨斗紙は、紅白蝶結びをするのが普通です。贈答のマナー■贈物をもらった後確かに贈り物に対して、感謝の気持を表すのが当然です。実は知人や友達ならば、電話または、礼状でよいのですが、取引先ならば、必ず早めに礼状を送るようにするわけです。贈答のマナーお返しについて普通お中元、お歳暮はお互いに贈りますので、お返しをすることはないはずです。しかし、その他の場合、例えば「冠婚葬祭」のことで、いただき物に対して、必ずお返しをしなければなりません。贈答のマナーここに注意してもらいたいのは、一つは、すぐにお返しをしないこと。あるいはしばらくしてからします。二つ目は、お返しを品物として、半返しぐらいに品物を選んでください。つまり高価すぎるお返しなら、かえって相手を困らせますから。三つは、お祝いの贈り物なら、例えば卒業祝い、進学祝いなど、お返しをしなくてよいことになっています。専門用語専門用語:暑中見舞い水引のし紙冠婚葬祭寒中見舞い持参お歳暮お中元礼状取引先表書き行事忌中進学水引水引(みずひき)は祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りで贈答品の包み紙などにかける紅白や黒白などの帯紐。贈答品や封筒に付けられる飾り紐のことで、その形や色により様々な使い分けを行う。水引水引のし紙一般的には慶事における進物や贈答品に添える飾りである。冠婚葬祭人が生まれてから亡くなり、その後に行われるものまで含めた家族的催し物全般を指す言葉である。本来「冠婚葬祭」は、元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀の四つの儀式をいった。しかし現在は、「冠」は人生の通過儀礼、「祭」は年中行事的な祭事の意味に使われている。暑中見舞いとお中元お中元は7月初旬から15日のあいだに贈り、これを過ぎたら暑中見舞い。のし紙の表書きは、「暑中御見舞」または「暑中御伺」とする。ただし、地域によっては、月遅れのお盆(8月15日頃)を行う習慣がり、お中元をそれに合わせるケースがある。なお、お歳暮は、12月の初旬から25日くらいまで。それを過ぎてしまったら、新年を迎えてから「御年賀」と表書きして贈るのが一般的。お歳暮お中元は7月初旬から15日のあいだに贈り、これを過ぎたら暑中見舞い。のし紙の表書きは、「暑中御見舞」または「暑中御伺」とする。ただし、地域によっては、月遅れのお盆(8月15日頃)を行う習慣がり、お中元をそれに合わせるケースがある。なお、お歳暮は、12月の初旬から25日くらいまで。それを過ぎてしまったら、新年を迎えてから「御年賀」と表書きして贈るのが一般的。お歳暮お中元は7月初旬から15日のあいだに贈り、これを過ぎたら暑中見舞い。のし紙の表書きは、「暑中御見舞」または「暑中御伺」とする。ただし、地域によっては、月遅れのお盆(8月15日頃)を行う習慣がり、お中元をそれに合わせるケースがある。なお、お歳暮は、12月の初旬から25日くらいまで。それを過ぎてしまったら、新年を迎えてから「御年賀」と表書きして贈るのが一般的。お歳暮内祝い出産内祝い、入学内祝い、成人内祝い、就職内祝い、結婚内祝い、新築内祝い。人生の喜ばしい節目節目でついてまわる内祝い。何かおめでたい事がありお祝いを頂いた後、そのお返しとして内祝いが贈られる事が多いです。内祝いとは慶事に貰ったお祝いへの返礼品であるというとらえ方が現代では一般的になっています。忌中と喪中死後四十九日(神式では五十日)の忌明け(きあけ)までを「忌中(きちゅう)」、死後一年間を「喪中(もちゅう)」忌中時、贈り物をしても、お返ししても大丈夫だが、年賀状を出さないこと。関連表現・あの、これ、つまらない物ですが・・・・ほんの気持ちだけです。・つまらないものですが、どうぞお受け取りください。・そんなに気を使わなくてもいいのに…・これは大和商事からのお渡しものです。・はい、ありがたくいただきます。【豆知識】ーー根回し「根回し」とは、本来、木を植え替えるときの方法である。しかし、日本の企業では「根回し」は「交渉や会議がうまく運ぶように、事前に関係者のコンセンサスを作り上げる過程」を意味するようになった。根回しの過程で関係者の最終合意が得られるようにけっこう時間がかかる。「根回し」ということは、日本企業の組織風土の一つが反映されると言える。