文教警察企業常任委員会会議録平成19年1月23日場所第3委員会室-1-平成19年1月23日(火曜日)午前10時5分開会会議に付託された議案等○教育及び警察行政の推進並びに公営企業の経営に関する調査○その他報告事項・年末年始における事件・事故等の発生状況について・沿岸警戒について・北朝鮮のミサイル発射及び核実験時における警察の対応について・教育委員会制度の在り方」を巡る国の検討状「況について・いじめ問題への対応について出席委員(7人)委員長外山良治副委員長湯浅一弘委員松井繁夫委員外山三博委員中村幸一委員蓬原正三委員十屋幸平欠席委員(1人)委員山口哲雄委員外議員(なし)説明のため出席した者警察本部警察本部長吉田尚正警務部長田畑勝己柄本憲生警務部参事官兼首席監察官生活安全部長井上光司刑事部長石村明朗交通部長伊藤榮啓警備部長田﨑三男警務部参事官谷口数雄椎康一警務部参事官兼会計課長柏田憲一生活安全部参事官兼地域課長総務課長松井宏益生活安全企画課長椎木伸一少年課長大町正行白方寛交通部参事官兼運転免許課長交通規制課長中園雅夫教育委員会教育長高山耕吉石野田幸蔵教育次長(総括)前田博教育次長(教育政策担当)総務課長梅原誠史政策企画監満丸洋一財務福利課長小田正一学校政策課長飛田洋学校支援監白川智特別支援教育室長渋谷弘二教職員課長谷村學生涯学習課長豊島美敏スポーツ振興課長坂口和隆文化財課長米良弘康人権同和教育室長遠目塚勉事務局職員出席者政策調査課主査千知岩義広議事課主任主事大野誠一-2-ただいまから文教警察企業○外山良治委員長常任委員会を開会いたします。まず、本日の委員会の日程についてであります。お手元に配付いたしました日程案をごらんください。本日は、警察本部及び教育委員会に報告事項の説明を求めております。この日程案のとおりで御異議ありませんか。〔異議なし」と呼ぶ者あり〕「それでは、そのように決定○外山良治委員長いたします。暫時休憩いたします。午前10時6分休憩午前10時6分再開委員会を再開いたします。○外山良治委員長それでは、報告事項の説明を求めます。なお、委員の質疑は、執行部の説明がすべて終了した後にお願いいたします。警察本部長の吉田でござい○吉田警察本部長ます。委員長を初め委員の皆様方には、平素から警察業務に関しまして、格別の御支援、御協力を賜っておりますこと、昨年1年間、大変御指導いただきましたことを改めて厚く御礼を申し上げたいと存じます。本年も、宮崎県警察といたしましては、県民の期待と信頼にこたえるために力強い警察活動を推進し、安全で安心して県民が暮らせるように精いっぱい努力をしてまいる所存でございます。委員長、委員の先生方のさらなる御指導、御支援をよろしくお願いをいたしたいと思います。本日は「年末年始における事件・事故等の発、生状況について「沿岸警戒について「北朝」、」、鮮のミサイル発射及び核実験時における警察の対応について、この3項目につきまして、担当」部長から説明をさせますので、よろしくお願いをいたします。以上であります。それでは「年末・年始に○井上生活安全部長、おける事件・事故等の発生状況」について御説明をいたします。お手元の資料1をごらんいただきたいと思います。まず、1の初詣等に伴う人出結果についてであります。この統計は、主な神社、仏閣の初詣と観光地や行楽地について管理者が発表しまし。た三が日の人出を前年比であらわしております初詣、観光地等とも昨年を上回りまして、初詣につきましては、わずかではありますが、過去10年間で最高の人出となっております。初詣で最も多かったのは、宮崎神宮の22万9,000人、観光地ではえびの高原の2万人でした。増加の理由といたしましては、ことしは、人出がピークとなる大みそかから元旦にかけまして、比較的好天に恵まれたことが考えられます。雑踏警備は、警察官と自主警備員の合計1,442名体制で実施しましたが、雑踏に関連する事故や特異な事件等の発生はありませんでした。以上でございます。次に、刑事部関係について、○石村刑事部長御説明をいたします。年末年始における重要犯罪や凶悪犯罪の発生はありませんでしたが、元日に高鍋町内において、焼死者1名を伴う人家火災が発生して、現在、失火の疑いで捜査中であります。その他特異な事件・事故等はございませんでした。以上であります。次に、交通部から年末年始の○伊藤交通部長交通事故の発生状況及び暴走族等の取り締まり状況について、御説明いたします。まず、交通事故の発生状況についてでありま-3-。す。お手元の説明資料1の2をごらんください平成18年12月28日から本年1月3日までの間の県内の交通事故は、発生件数は120件で、前年同期比マイナス41件、死者数は1人で、前年同期比プラスマイナス0、負傷者数は149人で、前年同期比マイナス56人であります。このうち、飲酒運転による交通事故は1件で、前年同期に。比べてマイナス3件と大きく減少しておりますまた、死亡事故が1件発生しております。これは本年1月2日、高千穂町の県道において、横断歩道を横断中の高齢歩行者が普通乗用車にはねられた事故であります。年末年始の期間中、交通事故の発生件数及び負傷者数が大幅に減少しておりますが、その大きな要因は、飲酒運転取り締まりなど街頭活動を強化したことだと考えております。次に、暴走族等の取り締まり状況についてであります。説明資料1の3をごらんください。大みそかから元旦にかけまして、日南海岸方面における迎光目的で県外及び県内から流入した暴走族等が「初日の出暴走」と称して、暴走行為を敢行するおそれがあることから、暴走族取締り本部を設置して、警察官580名、車両200台体制による県境及び県内の主要道路29カ所において大型検問所を設置して、取り締まりに当たったところであります。県内外からの元暴走族等が使用する車両及び「国旗」や「謹賀新年」等の文字により装飾したいわゆる正月仕様車両を重点に検問を実施し、四輪車及び二輪車約120台に対し、徹底した取り締まりや警告等を実施しております。その結果、大規模な集団暴走等もなく、取り締まりが功を奏し平穏に推移したと考えております。期間中における違反検挙につきましては、資、料の(1)の暴走族等の違反検挙状況のとおり信号無視1件、マフラー等の整備不良4件、通行区分違反1件、その他の違反が2件、合計8件の違反を検挙しております。次に、特異事案としまして、1日の午前零時過ぎ、日向市内におきまして、信号無視を繰り返すなどの違反行為を行った四輪運転者とその同乗者を逮捕しています。これは、日向市内の国道10号を四輪車3台及び二輪車2台が集団により、著しい低速走行を行いながら信号無視を繰り返した事案で、取り締まり中のパトカーがそのうちの1台を捕捉し、運転していた者とその同乗者を逮捕したものです。その後、昨日までに、関係者7名を逮捕し、共同危険行為等の。禁止違反で捜査中であります。以上であります続きまして「沿岸警戒」につ○田崎警備部長、いて御報告いたします。資料2をごらんください。まず最初に、1の「拉致容疑関連事案」から御説明いたします。全国の情勢でありますが、現在、政府が認定しております「北朝鮮による日本人拉致容疑事案」は、12件の17名となっております。そのうち、これまでに5名の拉致被害者及び8名の御家族が帰国・来日されております。また、民間で組織し、独自に拉致問題を調査している「特定失踪者問題調査会」では、「北朝鮮に拉致された疑いを否定できない失踪者」として、全国で約260名を公開しております。次に「県内の情勢」ですが、先ほど説明しま、した特定失踪者問題調査会が公開している約260名のうち、本県関係者として、高鍋町の林田幸男さん(当時53歳、南郷町の和田幸二さん(当)時31歳、佐土原町の岩本美代子さん(当時36)歳)の3名がリストアップされており、このうち、林田さんについては、平成16年10月、御家族から宮崎南警察署に告発状が提出されており-4-ます。この林田さんの事案は、昭和63年7月17日、高鍋町在住の林田幸男さん(当時53歳)が、宮崎市赤江の大淀川河口、通称タンポリと言っておりますけれども、ここから遊漁船で友人と一緒に釣りに出たまま行方不明になったというものであります。油津海上保安部に対しましても同様の告発状が提出されております。捜査につきましては、油津海上保安部と「共同捜査に関する協定書」を締結し、連携して所要の捜査を行っているところであります。また、本県警では、林田さんの捜査とともに、岩本さん、和田さんの調査についても継続して行っているところであります。次に、2の「宮崎県に関連する沿岸事件」についてであります。まず、昭和55年6月に発生した「辛光洙事件」であります。この事件は、先ほど御説明しました政府認定の12件17名のうちの一つでありますが、昭和60年6月韓国当局が辛光洙を国家保安法違反(スパイ活動)容疑で逮捕したと発表したことから発覚した事案であります。本事案は、北朝鮮の工作員である辛光洙らが昭和55年6月、大阪府在住の原敕晁さんを青島海岸に連れ出し、工作船で北朝鮮に拉致し、その後、辛光洙自身が原さんに成りかわって旅券を不正に取得、数回にわたって出入国を繰り返し、海外拠点の設置や対韓工作などの活動を行っていたものであります。この事件につきましては、平成14年警視庁が旅券法違反容疑等で逮捕状を得て国際手配を行っておりましたが、昨年4月、新たに原敕晁さん拉致容疑の主犯として特定し、共犯者とともに国外移送目的略取等で逮捕状を得て、改めて国際手配を行っているところであります。北朝鮮は、原さんについて、同じく拉致被害者である田口八重子さんと昭和55年に結婚し、昭和61年に肝硬変で死亡したとしておりますが、これを裏づける資料等の提供はなされておりません。次に、昭和56年6月に発生した「日向事件」であります。これは昭和56年6月に本県警が逮捕・検挙した事件でありますが、事案の概要につきましては、日向市のお倉ケ浜海岸から密入国した北朝鮮の工作員である黄成國が、北朝鮮から携行した偽造外国人登録証明書を使用して在日朝鮮人に成り済まして東京都内に潜伏、日本国内の北朝鮮工作員らを指導監督しながら、在日韓国人等を北朝鮮の工作員として韓国に送り込んだり、あるいは在日米軍や自衛隊、日本の朝鮮政策に関する情報収集などを行っていたスパイ事件であります。黄成國が逮捕されたきっかけは、昭和56年6月、本国の北朝鮮から帰国の指令を受け、お倉ケ浜海岸から北朝鮮に密出国しようとしましたが、折からの台風のため工作船と合流できないまま、日向市の金ケ浜海岸をずぶぬれになってさまよっていたところ。を近くの方に発見・通報されたためであります、黄成國が脱出しようとしていた海岸の松林から暗号メモ、脱出地点の地図、偽造外国人登録証明書等、スパイ活動を裏づける資料を発見、押収しております。その後、黄成國は、出入国管理令、外国人登録法違反等で懲役1年6ヵ月の判決を受けております。次に、昭和60年4月に発生した「日向灘沖の『白い高速船』逃走事案」でありますが、これは、昭和60年4月日南市鵜戸埼の東南20キロの海上を北上する不審船を県の漁業監視船が発見し、立ち入り検査のため接近したところ、不審船は猛烈な速度で逃走を始めました。連絡を受けた第十管区海上保安本部が空と海から二昼夜にわたって約1,000キロを追跡しましたが、東シナ海海上で失尾、その後海上自衛隊の航空機が-5-発見し、巡視船が追跡しましたが、レーダーから消失し追跡を中止しました。その後、不審船は、北朝鮮の南甫港に入港したことが確認されましたが、大分県の船籍「第31幸栄丸」と表示するなど偽装工作をしていたことが判明しております。次に、平成13年12月に発生した「九州南西海域における北朝鮮工作船逃走事案」でありますが、これは、平成13年12月22日、九州南西海域における不審船情報を