各論Ⅰくらしと環境の共生都市21Ⅰくらしと環境の共生都市第第11章章安安心心ああるる健健康康福福祉祉都都市市ををめめざざししてて第第22章章安安全全なな快快適適環環境境ををめめざざししてて各論22各論Ⅰくらしと環境の共生都市23第第11章章安安心心ああるる健健康康福福祉祉都都市市ををめめざざししてて健康づくりの推進●●●現況と課題●●●高齢化の進行に伴う要介護高齢者の増加や、食生活・運動習慣などに起因する生活習慣病が増えるなか、若い時からの健康づくりが重要となっています。本町では、健康づくりの三本柱である「栄養、運動、休養」を基本に、栄養指導や健康診査、健康教育、健康相談など疾病予防に向けた保健事業を推進しています。生活習慣病の予防には、正しい食生活や運動などの習慣を身につけることが大切であり、また、高齢期においては、できる限り寝たきりや認知症などにならないよう介護予防を推進していく必要があります。特に介護予防については、介護保険制度の改正に伴い、新しい介護予防給付メニューにあわせた介護保険制度と連携した事業の充実が課題となっています。健康は自分自身の管理によって維持・増進していくことが基本ですが、個人での取り組みには限界があります。このため健康推進員の活動を支援し、地域ぐるみの健康づくり活動を促進していく必要があります。主要死因別死亡者数の推移463140881048288784355413752484596105979098050100150200250300平成1112131415年(資料)仙南保健福祉事務所悪性新生物心疾患脳血管障害その他合計279人人268264265288第1節24。■■■施策の体系■■■◆◆◆施策◆◆◆(1)「健康しばた21」推進体制の充実「健康しばた21」を推進し、すべての町民が健康で心豊かに生活できるよう、保健・医療、福祉、学校教育、生涯学習、スポーツなどと連携した健康づくりを進めます。(2)地域における健康づくりの推進健康推進員や食生活改善推進員の活動内容の充実を図り、地域における健康づくりの気運を盛り上げ、食習慣形成や生活習慣の改善、効果的な健康づくりに努めます。目標1第1節健康づくりの推進1.健康づくり(1「健康しばた21」推進体制の充実)推進体制の充実(2)地域における健康づくりの推進(1)意識の高揚2.健康づくりの(2)生活習慣の改善促進(3)保健とスポーツとの連携促進(4)こころの健康づくり(1)健康診査の充実(2)介護予防の推進3.保健サービスの(3)歯科保健の充実充実(4)母子保健活動の推進(5)感染症予防の推進各論Ⅰくらしと環境の共生都市25(1)意識の高揚広報紙、町ホームページなどによる情報提供、健康教育、健康相談などを通じて、心と体の健康づくりの意識の高揚を図ります。(2)生活習慣の改善健康づくりの基本となる食生活改善や食育、運動、休養、ストレス、喫煙、飲酒、口腔の健康など、生活習慣の改善に関する知識の普及や個々に応じた改善指導を充実します。(3)保健とスポーツとの連携促進保健とスポーツとの連携により、ウォーキングやジョギングなど健康を増進する運動への参加と活動を支援します。(4)こころの健康づくり各ライフステージにおけるこころの健康の保持増進について普及啓発を図るとともに、相談の充実を図ります。(1)健康診査の充実基本健康診査やがん健診などの充実を図るとともに、健診後の保健指導を充実し、疾病の早期発見・早期治療を促進します。(2)介護予防の推進転倒予防についての健康教育や、健診での生活機能低下チェックの充実とともに、介護保険制度と連携して日常生活能力の維持改善に向けた介護予防事業を推進します。(3)歯科保健の充実歯の喪失の原因となるむし歯及び歯周病の予防をめざし、生涯を通じた歯科保健の充実を図ります。(4)母子保健活動の推進「柴田町次世代行動計画」に基づき、乳幼児健康診査、健康相談、家庭訪問など妊娠、出産、乳幼児期に至るまでの一貫した健康づくりを支援します。2326(5)感染症予防の推進予防接種の充実を図り、結核、ウイルス性疾患、肺炎球菌ワクチン予防接種、エイズ、性感染症などの感染症に関する正しい知識の普及啓発に努めます。各論Ⅰくらしと環境の共生都市27地域医療の充実●●●現況と課題●●●本町に隣接して、「みやぎ県南中核病院」が整備され、1市3町の保健医療組合で運営されています。同病院は仙南保健医療圏の中核病院として位置づけられており、かかりつけ医の支援や救急医療の提供など地域医療の中心的な役割を果たしています。また、町内には病院2、診療所20、歯科診療所15があります。生活習慣病を主とする疾病構造のなか、かかりつけ医の普及を図り、在宅医療や予防医療機能の向上が重要となっています。救急医療における初期救急は、柴田郡内の医療機関による在宅当番医制により、二次救急は仙南保健医療圏の病院群輪番制で対応しています。また、「みやぎ県南中核病院」の協力を得て、夜間救急医療体制の確立や一部の高度救急医療に対応できる体制の整備が図られています。■■■施策の体系■■■目標第2節第2節地域医療の充実1.地域医療体制(1)医療機関の連携促進の充実(2)かかりつけ医の普及(1)救急医療体制の充実2.災害時の(2)救命率の向上救急医療体制の(3)災害時医療救護体制の充実充実28◆◆◆施策◆◆◆(1)医療機関の連携促進「みやぎ県南中核病院」と民間の病院・診療所の役割分担の明確化と、連携の強化を図ります。(2)かかりつけ医の普及医師会や関係機関と連携・協力して、かかりつけ医の普及に努めるとともに、訪問医療等在宅医療の充実に努めます。(1)救急医療体制の充実仙南保健医療圏の医療機関により当番制で休日・夜間における救急医療の充実を図ります。(2)救命率の向上救命率の向上のため、消防署と連携し、応急手当の普及啓発活動を促進します。(3)災害時医療救護体制の充実災害時における医療活動が迅速に行われるよう、「みやぎ県南中核病院」や町内医療機関との連携強化など、災害時医療救護体制の充実を図ります。21各論Ⅰくらしと環境の共生都市29地域福祉の充実●●●現況と課題●●●時代とともに、家庭や地域がもつ介護や育児などの福祉機能が低下しています。各種福祉サービスの充実とともに、地域住民による支え合い、助け合い活動を活発にして、安心して生活することのできる地域福祉社会づくりが求められています。また、高齢者のニーズにきめ細かく対応するなどの生活支援が必要となっています。地域福祉の推進役として期待される町社会福祉協議会は、町民による地域福祉活動の中心的な組織として、ふれあいネットワーク互助事業やミニデイサービス事業などさまざまな活動を行っています。地域で活動している自治会や民生(児童)委員、ボランティア団体、老人クラブなどと連携して、各地区の実情に応じた支え合い、助け合いの仕組みづくりが課題であると同時に、地域において生活支援事業を手がけるコミュニティ・ビジネスの育成に努めていく必要があります。本町ではボランティア活動の交流組織として「柴田町ボランティアNPO連絡会」が組織され、さまざまな活動を展開しています。より多くの町民が気軽に活動に参加できるよう、相談や情報提供、研修などを充実し、活動環境や条件整備を図る必要があります。また、ノーマライゼーション思想の普及啓発、高齢者や障害者をはじめ誰もが地域で生活ができるよう公共的施設のバリアフリー化など、日常生活における障壁を取り除く福祉のまちづくりを進めることが課題となっています。第3節30福祉関連施設図知的障害者更正施設「旭園」老人憩の家「羽山荘」知的障害者授産施設「分場はらから共同作業所」心身障害児通園施設「むつみ学園」船岡養護学校地域ケアホームふなおか精神障害者小規模作業所「しらさぎ共同作業所」特別養護老人ホーム「常盤園」心身障害者通所援護施設「もみのき園」デイサービスセンター「さくら苑」シルバーハウジング(県営柴田槻木住宅)地域福祉センターデイサービスセンター「まごころホーム」介護老人保健施設 「リハビリパークさくら」地域ケアホームつきのきグループホームゆう柴田ジャパンケアサービス「ハッピー柴田デイサービスセンター」デイサービスたんぽぽグループホームもみの木しばた協同デイサービスセンター「あおぞら」知的障害者デイサービス施設「ひなたぼっこ」目標各論Ⅰくらしと環境の共生都市31■■■施策の体系■■■◆◆◆施策◆◆◆(1)地域ぐるみネットワークづくり町社会福祉協議会と連携して、自治会や民生(児童)委員、ボランティア団体などとのネットワーク化を進め、地域ぐるみで支え合う福祉ネットワークの形成を図ります。(2)町社会福祉協議会の支援町社会福祉協議会の育成と活動への支援を図り、福祉サービスの利用支援や日常的な金銭管理などを行う地域福祉権利擁護事業の実施と促進に努めます。(3)ボランティア活動の促進町社会福祉協議会と連携し、ボランティアを体験する機会の提供、情報・相談の提供、養成・研修体制の充実など、ボランティアの活動拡大と質的向上に努めます。(4)「柴田町地域福祉計画(仮称)」の策定町民の主体的な参加のもとに、福祉サービスをはじめとする関連する施策を総合化するとともに、地域で支え合うまちづくりの指針として「柴田町地域福祉計画(仮称)」を策定します。1第3節地域福祉の充実(1)地域ぐるみネットワークづくり(2)町社会福祉協議会の支援1.地域福祉活動(3)ボランティア活動の促進の推進(4「柴田町地域福祉計画(仮称」の策定))(5)生活支援事業の促進(1)福祉意識の高揚2.福祉意識の(2)利用者意識の確立高揚と相談の充実(3)相談窓口の充実3.人にやさしい(1)バリアフリー化の推進まちづくりの推進(2)移送サービスの充実32(5)生活支援事業の促進少子高齢社会を迎え、高齢者ニーズにきめ細かく対応するため、地域住民による生活支援事業であるコミュニティ・ビジネスの起業化を促進します。(1)福祉意識の高揚子育てや高齢者、障害者などのボランティア、福祉教育の推進を図るとともに、高齢者や障害者などとの交流、体験機会の拡充を図り、ともに助け合う福祉意識の高揚を図ります。(2)利用者意識の確立介護保険や支援費サービスが自らの責任で選択し、利用できるよう利用者の意識の確立と情報提供の充実、成年後見制度などの周知を図ります。(3)相談窓口の充実保健、医療、福祉に関する情報提供と、さまざまな相談に応じることができるよう、地域福祉センターや地域包括支援センターなど、専門性をいかした各相談窓口の充実を図ります。(1)バリアフリー化の推進「県福祉のまちづくり条例」に基づき、公共的施設や道路環境などバリアフリーのまちづくりや、高齢者や障害者の住宅改良のための支援を図ります。(2)移送サービスの充実高齢者や障害者の活動範囲を拡げることができるよう、移送サービス事業や鉄道ホームの改良促進に努めます。23各論Ⅰくらしと環境の共生都市33高齢者の介護サービスと生きがいの充実●●●現況と課題●●●本町の高齢者(65歳以上)は、平成16年度現在7,312人であり、そのうち954人、13.0%が介護保険の対象となる介護の必要な人たちとなっています。また、ひとり暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が増えてきており、介護保険の対象にならないが何らかの支援の必要な人が相当数みられます。高齢者の自立した生活を支援するため、ミニデイサービス事業や自立者支援事業などを行っていますが、平成17年度の介護保険制度の改正は、介護予防重視へと見直しが図られ、総合的な介護予防事業への一層の取り組みが必要となっています。また、ひとり暮らし高齢者に対しては、訪問活動や訪問配食を行うなど、地域で自立した生活を送ることができるよう、地域支援事業の充実が求められます。一方、高齢社会を活力あるものにしていくためには、高齢者自身が社会の担い手の一員とし